2009/2/29 シティーのエネルギー
26日木曜日にポルトガルからホリデーから帰ってきて、翌日から子供は学校へ、私はロンドンへ通勤と、元の生活に戻りました。ポルトガルでのびのびした生活を10日もしていると、帰ってきたときに反動がきます。まず、暖かく天気のよいポルトガルから寒ーくて暗いイギリスに帰ってきて、超混雑した通勤電車にのり、ロンドンのターミナル駅からシティーにある会社まで自転車をこぎましたが、そこですでにげっそりしてしまいました。 シティーも会社のあるテムズ川沿いにあるオフィスもいいエネルギーがえんまんしているとは思いません。会社についたらもう心身ともにぐったりしてしまいました。
金曜日は同僚との飲み会がさっそくありウェストエンドのクラブにいったせいか、週末はぼろぼろでした。
GUANABARAブラジルバーに行きました。写真では笑ってるけど、疲れてますヽ(。_゚)ノ
以前から感じるのですがロンドンはエネルギーレベルが低いと思います。一般的に人の多い都会は自然のある田舎より「よどんで」いる感じがしますが、ロンドンは特に低いと感じるのは私だけじゃないでしょう。
イギリスもまた他の国と同様に金、権力至上の資本主義社会ですよね。その代表がイギリスの金融業です。イギリスも消費社会で、モノ至上主義です。去年の9月以来経済は劇的に急降下、最近は日本と同様に右をむいても、左を向いても人員削減、倒産の話ばかりです。それも他人の話ではなく、身近でそういうことが起こっています。皆不安を感じて生活していますし、金融業が総崩れの今、金融業で経済が保たれていた英国自体が浄化状態に突入しているように見えます。それでもまだお金(自分たちの退職金など)に執着している銀行の上層部が社会問題になっており、国民の怒り・不安をあおる、というかなり悪循環な世相です。
3次元世界の拝金主義の崩壊をみるのは、金融界で起こっていることをみるのが一番わかりやすいっす。
1月にBBCでTHE CITY UNCOVEREDというドキュメンタリーをやっていました。http://www.bbc.co.uk/programmes/b00h27mp
サブプライム問題と、ヘッジファンドマネジャーたちの成功と失敗とその原因を探っているのですが、
結局あの人たちは金と成功の亡者です。利益しか追求しないという貪欲だけでなく、自分だけよけれいい、ほかの人が困ってもかまわないという自分勝手さは基本です。それも一生懸命ちまちま働いて、アイデアや創造力を使ったり、作ったりしてそれの代償にお金をいただくという手法ではなく、いかに「簡単に」大金を手にいれるか、やっていることは非生産的で、証券という紙で架空の金の価値を作ったり、ヘッジファンドなどはゲーム感覚で価格の操作によりお金を作る。それを自分のポケットに入れたらおわりっていう感じのことをやっていたんですねー。私たちサラリーマンが一日8時間の労働で得られるお金は限りがあります。逆に普通にこつこつ働いてたらミリオン級のお金を手に入れられるはずもないよね。
第三話は、銀行マン証券マンの本質まで探っていました。株価の上下がいかに人間のエゴ、金や権力への執着と密着に関係しているかを解析していました。過去に金融恐慌が何度も繰りかえされるのは、人間が学んでいないからだということで結論づけてましたが、この間違えをまた繰り返さないためには金融マーケットにもっと女性と年をとった男性をいれるべきだともコメントされていました。
これは、アセンションでもそうですよね。エゴや権力中心の男性的な時代(うお座)は終わり、これからは協調的で女性的な水がめ座の周期に入ります。
去年の暮れにハーレーストリート(ロンドンの美容整形外科やプライベートクリニックが立ち並ぶ通り)が儲かっているという記事を目にしました。解雇された金融業社員が退職金を使って「プチ整形」や「豊胸手術」をし転職先の面接に挑む、ということらしいです。
解雇されずに残っている社員もいかに生き残るかで毎日戦々恐々としているらしい。給料は減り、いつ解雇となるかもわからない状況なので皆客に電話をしてなんとか関係をつなごうとしたり、相手企業に雇ってもらえるようにおべっかをつかうことに時間をかけているそうだ。
ところでアメリカのサブプライムから始まった金融恐慌は2008年秋に大きな形で
イギリスに上陸、同時にヨーロッパ全体に広がりました。アメリカ→ヨーロッパの金融の中心イギリス→ヨーロッパ金融全体です。
スペイン金融は一時期イギリスの銀行も買収するような勢いでしたが、これも金融業によって保たれたバブル経済だったので、しぼむのもあっというまでした。今では失業率は14%以上というヨーロッパでも最悪です。さらに小さい国ポルトガルは、好景気バブルによるスペインの家の建設ラッシュの出稼ぎにでていた労働者が全員解雇という形で影響が出ています。スペインの家を買ってたのは海外投資家が多く、もちろんイギリス人がそのマジョリティーだったわけだから、当然ですよね。
アメリカや西ヨーロッパに追随しようと台頭してきた、ロシアのオルガルヒや中国の企業経営者や権力者も同じです。自分にお金がはいってくれば苦しい思いをしている一般庶民はどうなってもでもいい、という考えが根底にあるのが問題です。
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