2009/3/6 日本語が他の言語と違う訳
以前に会社でこんな話になりました。同僚のAさんが教えてくれたのですが、日本語以外の言語、たとえば英語などは、鳥の声、川のせせらぎの音などは、感覚的に捉えるから、右脳で「音」としてプロセスされる。言語は言語として左脳を使う。
一方で日本語は川の音も鳥の声も言語として捉えるから左脳でプロセスされる非常に特異な言語だということが最近わかってきたそうです。
つまり日本語では 鳥の声なども理論的に左脳でプロセスするから言語化できるし、英語などその他のでは鳥の音は感覚的に受け取るだけであえて言語化することもないってことです。だから「川の水がさらさら」とか「鳥がチュンチュン」とか「時間がぎりぎり」などの擬音語、擬態語がたくさんあるわけか。
ところで、意識レベルドットコム http://www.ishiki-level.com/ にこんなことが書いてありました。
「本人はこのように意識レベルが高いのでしょうか?次のような理由が考えられます。
日本語を使っている (あ・い・う・え・お の母音ベース 、 日本語は言霊として最強)
右脳をつかっている。」
そのAさんが送ってくれたリンク↓にはこんなことが書かれていました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog240.html
「いずれにしろ、自然音を言語脳で受けとめるという日本人の生理的特徴と、擬声語・擬音語が高度に発達したという日本語の言語学的特徴と、さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観との3点セットが、見事に我々の中に揃っている。」
「人も虫もともに「生きとし生けるもの」として、等しく「声」や「思い」を持つという日本人の自然観がうかがわれる。虫の音も人の声と同様に言語脳で聞く、という日本人の特性は、この文化に見事に照応している。 こうした「生きとし生けるもの」の「声」に耳を傾けるとい う自然に対する敬虔な姿勢は、今後「宇宙船地球号」の中です べての生命と共生していくために貴重な示唆を与えうる。」
日本語ってすごい特別なんだなと思えます。 たしかに、こちらで英語やほかのヨーロッパ言語を習ったり使ったりしていると、なんて日本語ってこんなに違うんだろうと思うことがよくあります。
反対に私が日本人と「ぎりぎり」など擬態(音)語言葉を使うと、外人がその音が面白いせいか、「ぎりぎり」ってなあに?と聞かれることが過去に何度かありました。
うちの子供はポルトガル語、日本語、英語を話していますが、「ママ」や「マミー」と言われるより「おかあちゃん」と呼ばれるほうが、感覚的に心地がいいです。
会社にはマルチリンガル、バイリンガルがけっこういるのですが、イタリア人のRさんなんかは、英語やイタリア語で話すときは、さくさく話します。特に南イタリア出身の彼女のイタリア語はかなりスタッカートなのですが、日本語になると突然言語だけでなく、トーンや雰囲気もかわるのがすごいおもしろいんです。
言語は「ことば」だけでなく、言葉を話すときもタイミング、雰囲気、トーン、ニュアンスなどが包括されるからだと思います。
0 Comments:
Post a Comment
Subscribe to Post Comments [Atom]
<< Home