Friday, March 20, 2009

2009/3/20 ポルトガルに思うこと







こんにちは。

2月16-26日までポルトガル、Lourinhaというリスボンから北へ70kmほどのところへ家族ホリデーに行ってまいりましたが、毎日快晴、日中は18-20度と温暖で 北ヨーロッパに位置するイギリスよりも一足早く春が訪れたようでした。近所の浜辺で毎日ピクニックをし、息子たちは裸になって砂遊びをしていたせいか、小麦色に日焼けもしました。ホリデーが終わってイギリスの空港に到着したとたん、グレー色の空、と北風に一気に包まれ、気持ちも身体冬に逆戻りでこちこちです。illi _ ̄○ illi
私だけでなく、息子も夫も仕事・学校にまだ馴染めず気持ちもグレーでしたので、おかちゃんのアドバイスは’太陽’をあびましょうっていうのは、とても大切だと日々実感しています。(「意識レベル」参照)


うちらは、去年の夏、イギリス生活に終止符を打ち、ポルトガルへ移住することに決めました!
なんでかというとですね、自給自足の生活を実現させることに決めたからです。

理想は、鶏を3匹飼い、畑で野菜を育て、海で魚を釣り、父ちゃんに自家発電装置を作ってもらい、井戸を掘る、です。日々の生活費をどれだけ節約できるか、どれだけ健康的に暮らせるかを実践したくてうずうずしてます!!
(=`ー´=)



移住を決めた背景にはいろいろありまして、下記のような理由が挙げられます。

次男4歳かめは2008年の6月より突然日光蕁麻疹のようなものができ始め、日の弱まる初冬ごろまで発生していました。食事と生活のかかわりからは、特定できずにいます。イギリスの日光には反応するのですが、ポルトガルの燦々と照る日の光では蕁麻疹発生などはまったくないのも不思議です。

イギリス最大手スーパーテスコ(http://www.tesco.com/)で買ったりんごやさつまいもが気温20度の部屋に1ヶ月おきっぱなしでも腐らないことに驚愕し、去年の春から家庭菜園を始めした。添加物系のもの、生鮮食料品にもついている保存料はなるべくさけるため、イギリスのスーパーマーケットの野菜は輸入(遠いところでは南米・北米からきている!)> =保存剤が散布されているものが多いため夏の間は自分で育てたもの、または地元の農家のものをできるだけ使うようにしているいますが、やはり冬はスーパーの野菜に頼ります。店頭で売られているオーガニック野菜とかいうのも高いし ほんとにオーガニック?といえるほど胡散臭いものもあり、どこまで信用できるか?やはり自分で作るのが一番、という結論に至りました。

今年もそろそろ苗を植える時期になってきました。イギリスは国産の野菜・果物があまりないから、輸入に頼ることに有ります。鮮度のよい野菜が出回るのは夏期(6-9月)くらいで、冬は残念ながら海外の作物に頼っています。だからビタミンそのものが足りないような鮮度のわるい野菜・果物しか店頭にはありません。
農作物を育てることにおいて、北ヨーロッパの難点は植物が光合成できる時期が極端に短いこと、下手すると5月の末まで霜がおりることがあるの収穫はほんのわずかな時期6-9月くらいです。トマトやきゅうり、ナスなどの夏野菜は温室でしか育てられないこと、など難関だらけ。
一方でポルトガルは温暖なので一年に3回ぐらい畑を回せるので自給自足の生活が可能だと感じました。

でも移住を決意した一番の理由は、昨年の夏、ロリニャーの商店街で買い物したり子供たちの散髪にとこやに連れて行ったときに、あることを実感したからです。ポルトガルは一般的に素朴で(資本主義の価値でいえば)貧しく、他のヨーロッパ大国に比べると国力も弱く、人々はレイジーという「しょぼい」イメージを持たれがちです。
しかし、5ユーロの代金で子供の散髪を丁寧に時間をかけて仕上げてくれる床屋、鮮度の悪い野菜(でもテスコの野菜より新鮮)を売ることを躊躇し、それでも買おうとする私たちにただで譲ってくれるとなりの商店の主人、「このいわしは、古いから買わないほうがいいよー」とちゃんといってくれる市場のおばさんたちと触れ合うと、人々がもっと正直で、自分勝手でなく協力して商売をしようとしている姿がみえてます。
たとえ世間で回っているお金が少なくても、フェアに金の分配がなされている、と思ったからです。10ポンドのお金を10のビジネスで分配する、1人あたり1ポンドになるけど、それ以上望まない、でも皆ハッピーなんですねー。
これを目の当たりにしたときに恐れいりました。こういうコミュニティーに住みたいって思えてきました。

今イギリスやアメリカやロシア(日本も?)を筆頭に各国社会で起こっていることは、社会の中心が自分だけお金をつくればそれでいい、人をだましたり苦しめたりしても自分の懐にお金が入ってくればいい、というエゴと見栄と欲望でなりたっているようにみえます。

さてさてポルトガルに戻りますが、数年前にロリニャーにボロ家を購入しリフォームした家があるので、なんとか夏までにはイギリスの家を売って09年中に移住し、新生活をスタートさせたいです。

そこに移ればいざというときに、友達知人を呼んでホリデーホーム(または避難場所?)として使ってもらえることもできればいいですねー。(海が近いので水害がちょっと心配ですが。)みなさん、いっしょに畑やりませんか?q(^o^)p

PS正直最近、日本が妙に恋しく、日本で同じ自給自足の生活をしたいとも思っています。このことは今度改めてブログに書きます。